◆  コラム その十(絵馬)  ◆

皆様が神社で願い事をする場合、どうされていますか。
1.お賽銭を入れて自分で祈願する。
2.神主さんに祈願をお願いする。
3.絵馬に願い事を記して奉納する。
主なお願いの仕方はこの3つではないでしょうか。
今回は、この絵馬についてコラムにしてみました。

元々絵馬が誕生する前は、生きている馬を神前に献上(奉納)しておりました。
馬はその昔、神聖な生き物(神霊の乗り物)と考えられていたからなのです。
しかし、生きている馬は高価な動物として一部の人々しか奉納する事が出来ませんでした。

 では、生きている馬を奉納できない庶民はどうしていたでしょうか。
(祭祀の時に)生きている馬の代わりに土で作った馬を奉納しておりました。
これ以外にも木製の馬を代用品として用いる事もありました。
現代では、絵馬に願いを書いて神社に奉納しております。
形は違えども今も昔も考え方は同じで土馬や木製馬が今日の絵馬の形に変化して来たものです。

 では、いつ頃から絵馬がポピュラーになって来たかと言いいますと、
発掘された絵馬を調べますと、奈良時代頃から奉納されていたようです。
それも庶民中心に普及したとみられ、沢山の絵馬が見つかっております。
そして、庶民以外の貴族は、平安時代頃から絵馬を奉納し始めたと言われております。

 ただし、この時代までに発掘された絵馬は全て「馬」の絵が描かれており、馬以外の絵馬が
登場しましたのは、室町時代頃と言われております。また、この時代の絵馬は、現在の絵馬よりも
立派な額付絵馬だったそうです。
その後、現在の絵馬とほぼ同じ形、同じ大きさになったのが、江戸時代に入ってからとされております。

 このように考えますと、絵馬は神聖かつ高価な存在だとお解かり頂けたのではないでしょうか。
願い事1つ叶えるにしてもこれ程高価な生きている馬を奉納すると言う事は、その方達の情熱はものすごいものだったのではなかろうかと思います。

 また、神様に対するお気持ちも私達が想像する以上に大きかったのではなかろうかと思います。
このコラムをお読みになられた方はどうか、深い願いを絵馬に託して幸せをお祈りくださいませ。
きっと皆様の努力が報われますように大神様は応えて頂けるのではないでしょうか。