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本年の秋季大祭・秋季祖霊社大祭は多くの方がご参拝になり、大変賑々しく、また滞りなく斎行することができ、誠に御同慶に存じ上げます。大国主大神(ダイコクさま)は、とてもお慶びのことと拝察致します。前日までは雨天でございましたが、両日共に澄み渡る秋空に恵まれまして、それまでの雨は「清めの雨」と申すのにぴったりでございました。まるで、お天気も両大祭を祝福して戴いているようでした。 恒例の祭典後の「福授け」もいよいよ盛大になり、東京分祠が笑顔・笑い声でいっぱいになりました。皆様が知らず知らずの内に幸福の「ダイコク顔」になっており、大神さまの御神徳を全身で受けられ、漏れなく福を授かったことと信じております。また、日頃から「幸魂奇魂守り給い幸へ給へ」と神語の祈りを過ごされたしるしだと思います。 今年は、秋分の日を含めて大型連休になっています。ご旅行など、いろいろ計画されている方もおられると思いますが、祖霊を偲び、感謝の誠を捧げる祈りも忘れないで戴きたいと思います。 この神語にある幸魂・奇魂は、『日本書紀』に記されています。その話は、大国主大神と少彦名(すくなひこなの)命(みこと)は、力を合わせて様々な御困難を乗り越えられまして国づくりなさいました。この時、大国主大神が少彦名命に「私達がした国づくりは、善く成ったと言えるであろうか」少彦名命が答えました「成った所もあり、成らざる所もあり」この語り合いの後に、少彦名命は常世の国に渡られてしましました。大国主大神は一身で国中を巡り成らざる所を造りました。国づくりをして、「私と共に国を治めるものはないか」と言われたときに、海の彼方から神光が照らされました。大国主大神は「どちらの神か」と問うと、神光は貴方の幸魂・奇魂だと答えました。これは海の彼方から現れた光と対話し、御身の中に宿る幸魂・奇魂の存在をお認めになられましたことです。国づくりの最中に協力してくれた少彦名命をはじめ周囲に感謝し、さらに、御身に宿る幸魂・奇魂にも生かされていること自覚して、忘れずに感謝を捧げることをなさいました。無論、大国主大神(ダイコクさま)も幾多の試練・困難を乗り越えていく御苦労があり、このことにお気づかれました。 私達にも幸魂・奇魂は宿っています。周囲の人々に感謝をすることは忘れませんが、自らに宿る幸魂・奇魂には感謝することを怠りがちです。謙虚な態度で自らの幸魂・奇魂にも感謝して、大国主大神さまに習わせて戴きましょう。 「幸魂奇魂守り給い幸へ給へ」 「幸魂奇魂守り給い幸へ給へ」 「幸魂奇魂守り給い幸へ給へ」 神語を三唱し、言霊(ことだま)に導かれて和楽(わらく)豊栄(ほうえい)の日々を過ごし、大神さまのような幸福の笑顔になられますようお祈り致しましょう。 補足 「幸魂」とは、花が咲く∞布を切り裂く∞物が割き分れる≠ニいう言葉のように、物が分裂し、増加繁殖して栄える力を意味します。また、「奇魂」とは、「串・櫛」の言葉のように櫛で乱れた頭髪を整える≠ニか串刺しにしてそれぞれの物を統一する≠ニいうように、統一し調和する力を意味します。つまり、「幸魂」分化繁殖したものを統一し、調和のとれたものとして、一層発展させてゆく力が「奇魂」ということなのです。 | ||
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