◆  コラム その四(おぼえていますか?)  ◆
  当分祠では、都内結婚式場にて大国さまをおまつりし、挙式をご奉仕しております。その中のある式場で、数年間成人式のおまつりをご奉仕していたことがございました。
 ある日、式場に挙式の申込みに来られた方が、「私を覚えていますか?」と言われました。
しかし、私にはその方が誰なのか、記憶がなく、その時はつい年のせいにしてしまいました。
 するとその方は、「神主さんに成人式のおまつりをして頂いた者です。おまつりをして頂いた時から、結婚する時は必ず出雲の神さまの前でと決めておりました。今日はその申込みに来たのです。」
と教えて下さいました。

 「ねぎごとは さわにありとも 誠もて 祈らばうけぬ 神はあらしな」

 私たちは、沢山の願い事を持っています。その全てが叶うとは限りませんが、誠心をもって願いが叶うようにと祈れば、その祈りをうけない神さまはいないでしょうという意味です。

 この方は、その気持ちと願いを想い続けて、素晴らしい「ご縁」を見つけられました。その想い通り、今年の秋、8年前に成人式を行った同じ場所で、そして、出雲の神さまの前で、新しいスタートをされます。
 最近は多くの方が「縁むすび」のご祈願にいらっしゃいます。その忙しさにかまけ、ご祈願にいらっしゃった方々を憶えていない事が多くありますが、あらためて、皆様お一人お一人の「祈りと願い」を大切にしなければいけないと思いました。

「妹と背の契とともに千代経へき縁も神や結ひおきけむ」
(夫婦の契りともに永遠(とわ)の時を経てゆくご縁も神さまがむすんでおいてくれたものです。)

 結婚式という人生最高の「縁むすび」をご奉仕させて頂く者として、ご縁をむすばれる方々のお幸せを心よりお祈りしたいと思います。